コンビニで何も買わずには出づらくないか?そんなことはない。

先週古い友人と会う機会があった。積もる話を互いに交わしてるうちの中からひょんなことに、「コンビニで何も買わずには店を出づらくないか」という話題になった。

友人いわく「何も買わずに出て行くのはむしろ歓迎」といい私の意見に反対した。

友人は学生時代長期でコンビニバイト経験があり夕方の時間帯と深夜の時間帯にシフトが入ることが多かったそうだ。

理由はこうだ。
コンビニでバイトというとただ単にレジにたってひたすら客をさばくイメージがあるかもしれないがそれは大間違い。常に与えられたタスクをこなさなければならず、勤務時間内に与えられた業務が終わらないこともしばしば。レジの外で忙しくしてるときにレジにこられたら正直なところ迷惑で、時には苛立ちさえ覚えてしまうという。

逆にトイレを借りても立ち読みだけでもレジに来なければ自分の作業に集中できる。レジに来る客よりもむしろ、時間給で雇われているバイトにとってはいいお客なのかもしれない。もちろんお客様が商品を買われることによって自らの給与があることは理解しているらしいが、現実の心の中はそのようなものだ。

買っていただいてうれしいときもある。店側から「この商品を何個以上売れ」とアルバイトにもかかわらず、ノルマを課されている場合である。特にこういった商品はセール中の品やファーストフーズ系に多いのだが、たくさん発注もしくは調理したにもかかわらず大量廃棄になってしまう場合である。さすがに食べ物を大量に捨てるのは心が痛むらしい。

何も買わない客が”いい客”であることは分かったが、言わせて見れば”買う客”はいやな客ともいえる。特に”俺は買ってやってるんだぞ!的な心構えで来られるお客さんである。バイトからしたら帰ってくれたほうがうれしいのにそんなこと思われても困るしむしろ苛立ちを隠せない。

上記は私の友人の一見解であるが、彼曰くほとんどのコンビニバイトはそう思っているだろと話していた。もちろん社員や店長、オーナーになればまた話は変わってくるとは思うがバイトに関しては上記のとおりだそうだ。

つまりは何も買いたくなければ立ち読みしようがトイレを使おうが「どうぞ帰ってください、僕アルバイトォーなのでどうでもいいです。」ということである。